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  1. 学位論文
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  2. 看護学研究科
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  2. 看護学研究科
  3. 博士論文

家族介護者に対して行うグリーフケアと先行要因、アウトカムの関連: 訪問看護ステーションに勤務する看護師への全国調査から

http://hdl.handle.net/10285/4605
http://hdl.handle.net/10285/4605
49092ec5-957b-4bef-a889-6336a7ba73db
Item type 学位論文 / Thesis or Dissertation(1)
公開日 2009-10-21
タイトル
タイトル 家族介護者に対して行うグリーフケアと先行要因、アウトカムの関連: 訪問看護ステーションに勤務する看護師への全国調査から
タイトル
タイトル Relationships Among Actions, Antecedents and Outcomes of Grief Care for Bereaved Caregivers: Surveying Visiting Nurses in Japan.
言語
言語 jpn
キーワード
主題 家族
キーワード
主題 介護者
キーワード
主題 グリーフケア
キーワード
主題 遺族ケア
キーワード
主題 死別ケア
キーワード
主題 先行要因
キーワード
主題 アウトカム
キーワード
主題 訪問看護
キーワード
主題 看護師
キーワード
主題 質問紙
キーワード
主題 因子分析
キーワード
主題 重回帰分析
資源タイプ
資源タイプ thesis
アクセス権
アクセス権 metadata only access
著者 小野, 若菜子

× 小野, 若菜子

小野, 若菜子

ja-Kana オノ, ワカナコ

Search repository
Ono, Wakanako

× Ono, Wakanako

en Ono, Wakanako

Search repository
抄録
内容記述タイプ Abstract
内容記述 Ⅰ.序論 : 近年、在宅で介護を受ける人口の増加に伴い、在宅死へのニーズが増大する可能性があるものの、自宅での死亡数は少ない現状から在宅終末期支援が十分であるとは言い難い。人生の終焉に、よりよい看取りを提供するために、在宅終末期支援の向上がさらなる課題といえよう。: 終末期患者の家族支援は、看取り後の家族へのネガティブな影響を最小に、ポジティブな影響を促進するように関わり、看取り後もグリーフケアとして、家族の生活への支援をしていくことが大切である。また、家族は、死に伴う様々なストレスを経験する可能性があり、グリーフケアは、病的状態の予防的介入という観点だけでなく、死別により二次的に生じたストレスに適応し、新たな生活を歩んでゆくプロセスを支援していくことが重要であると考える。: 家族と共に患者を看取ってきた看護職は、引き続き、看取り後のグリーフケアの担い手として期待される職種である。看護職が行うグリーフケアは、死別後に行うだけでなく、生前の患者のケアを行う時期から始まり、看護職が継続的に、看取り後のケアまで関わることができるという特徴がある。しかし、在宅で介護をした家族へのグリーフケアは、その具体的な実状が明らかにされておらず、方法論も確立していない。そのため、看護師が行うグリーフケアの確立のための理論的基盤の構築が必要とされている。: : Ⅱ.研究目的 : 1.予備研究Ⅰの目的は、質的記述的研究により、自宅で高齢者を看取った家族介護者の経験とその後の生活を記述し、どのようなグリーフケアが重要であるかを考察し、本研究の質問紙作成の資料とすることである。: 2.予備研究Ⅱの目的は、概念枠組み、看護師が行うグリーフケアの尺度及び質問紙を作成し、質問紙の内容妥当性および表面妥当性の検討を行い、質問紙を完成させることである。: 3.本研究の目的は、全国の訪問看護ステーションに勤務する訪問看護師への自記式質問紙調査を実施し、1)訪問看護ステーションにおいてグリーフケアがどのように行われているかといった実態を明らかにする、2)訪問看護師が行うグリーフケア、先行要因、グリーフケアのアウトカムの各内容、および相互の関連性を明らかにすることにより、グリーフケアの方法、および有効性、提供体制を検討することであった。: : Ⅲ.研究の意義 : グリーフケアの重要性が言われているが、グリーフケアへの看護の役割は曖昧である。そのため、他の職種とは異なる看護特有のグリーフケアを明らかにすることで、看護の専門性としてのグリーフケアを提言することができる。: 具体的には、どのような時期にどのような方法でグリーフケアが提供されているのかといった内容が明らかになり、グリーフケアの標準化の促進につながる。また、グリーフケアを行うための体制、グリーフケアの有効性への示唆を得ることができる。看護師が行うグリーフケアが明確になれば、基礎教育/現任教育の方法、緩和ケアや在宅看護領域の専門看護師の教育方法が具体的になり、訪問看護実践活動の質の向上に貢献する可能性がある。: : Ⅳ.予備研究Ⅰ: 在宅において高齢者を介護した後に看取り、看取り後1年以内である家族介護者12名に半構造的インタビューを実施した。質的記述的にインタビューの内容を分析し、その結果から、看護師が行うグリーフケアの項目を抽出し、概念枠組みの作成、看護師が行うグリーフケアの尺度および質問紙の作成の資料として用いた。: (聖路加看護大学研究倫理審査委員会承認番号:07-047): : Ⅴ.予備研究Ⅱ: 文献、予備研究をもとに作成した概念枠組みである看護師が家族介護者に行うグリーフケアは、先行要因、看護師が行うグリーフケア、グリーフケアのアウトカムに分類された。この概念枠組みをもとに、[看護師が行うグリーフケア尺度]、[グリーフケアの家族介護者のアウトカム尺度]、[グリーフケアの実施による看護師のアウトカム尺度]の3つの尺度を作成し、予備研究の質問紙(スタッフ用、管理者用の2種類)を完成させた。: 訪問看護ステーションに勤務する管理者5人、看護職のスタッフ50人に質問紙および妥当性の検討のための回答用紙を配布し、質問紙の妥当性の検討を実施した。質問紙の統計結果、感想や意見にもとづき、質問紙を修正し、本研究で用いる質問紙を完成させた。: (聖路加看護大学研究倫理審査委員会承認番号:08-005): : Ⅵ.研究方法 : 1.研究デザイン : 郵送による全国自記式質問紙調査を実施した。: : 2.研究協力者 : 介護保険法の訪問看護事業所として指定を受けた指定訪問看護ステーションに勤務する管理者、および看護師/准看護師資格をもつスタッフであった。: : 3.データ収集: インターネットの全国47都道府県ホームページにおいて、介護サービス情報公表システムにより公表されている訪問看護事業所名簿から、往復はがきの送付名簿を作成した。その名簿をもとに、全国2000か所の訪問看護ステーションに、往復はがきで研究協力を依頼し、返送はがきにて研究協力の意向があった366ヵ所の訪問看護ステーションに質問紙を送付し、郵送、無記名にて回収した。: :  4.分析方法:   記述統計量の算出によって、グリーフケアに関する訪問看護ステーションの実施体制を明らかにした。さらに、[看護師が行うグリーフケア尺度]、[グリーフケアの家族介護者のアウトカム尺度]、[グリーフケアの実施による看護師のアウトカム尺度]について、探索的因子分析により、構成概念を検討し、信頼性、妥当性の検討を行った。さらに、ピアソンの相関係数の算出、重回帰分析により、グリーフケアの実施、先行要因、グリーフケアのアウトカムの関連を検討した。: : 5.倫理的配慮: 質問紙の配布時に、質問紙調査の依頼用紙を添付し、プライバシー、個人情報の保護、回答された質問紙の返送をもって研究協力の承諾とすること、研究結果の公表の説明を記し、質問紙は無記名で回収した。(聖路加看護大学研究倫理審査委員会承認番号:08-038): Ⅶ.結果: 1.回収率: 研究協力依頼の往復はがきを2000ヵ所の訪問看護ステーションに送付し、研究協力の意向の返答が得られた訪問看護ステーションは、366ヵ所(18.3%)であった。これらの訪問看護ステーションを質問紙の送付先とし、管理者用質問紙の配布数は366、回収数は、332、回収率90.7%、スタッフ用質問紙の配布数は1896、回収数は1442、回収率76.1%であった。: : 2.回答者の特徴:   訪問看護ステーションの2007年度の死亡数は、平均18.4(SD=13.7)人、そのうち、自宅死は、平均7.1(SD=7.9)人であった。看取り後のグリーフケアの業務としての位置づけについて、「位置づけられている」が149人(45.0%)であり、業務として位置づけられていない方が多かった。訪問看護ステーションの看護職のうち、常勤は平均3.8(SD=2.3)人、非常勤は平均3.0(SD=2.7)人であった。回答者の年齢は、管理者が平均47.8(SD=7.8)歳、スタッフが平均42.1(SD=7.8)歳であった。: : 3.看護師が行うグリーフケア尺度の開発: 1)療養生活開始から終末期までのグリーフケア尺度の開発: 探索的因子分析の結果、 【療養生活開始から終末期までのグリーフケア尺度】を構成するケアは、<死の受容の促進および看取りの体制の説明>、<家族の意向を尊重した介護の継続の支援>、<家族の思いへの共感>であった。尺度全体のクロンバックαは0.93、下位尺度のクロンバックαは0.87~0.91と高く、尺度の信頼性が示された。: 2)臨終時のグリーフケア尺度の開発: 探索的因子分析の結果、 【臨終時のグリーフケア尺度】は1因子であり<臨終時のグリーフケア>をそのまま因子名とした。尺度全体のクロンバックαは0.66であった。: 3)看取り後のグリーフケアの尺度開発: 探索的因子分析の結果、【看取り後のグリーフケア尺度】を構成するケアは、<家族の看取りの経験の共有と支持>、<生活の再構築のための心理社会的側面の支援>、<社会活動の再開状況の把握>であった。尺度全体のクロンバックαは、0.93、下位尺度のクロンバックαは0.85~0.88と高く、尺度の信頼性が示された: : 4.グリーフケアの家族介護者のアウトカム尺度の開発: 探索的因子分析の結果、【家族介護者のアウトカム尺度】を構成するアウトカムは、<ポジティブな感情の獲得および悲嘆の緩和>、<社会的役割の拡大>、<グリーフケアのネガティブな影響>、<死別の影響による病気や死亡の予防>であった。尺度全体のクロンバックαは0.81、下位尺度のクロンバックαは、0.72~0.82と尺度の信頼性が示された: :  5.グリーフケアの実施による看護師のアウトカム尺度の開発: 探索的因子分析の結果、【看護師のアウトカム尺度】を構成するアウトカムは、〈学びの機会の獲得〉、〈ネガティブな心理的影響〉、〈訪問看護への自信〉、〈職場の信頼関係の深まり〉であった。尺度全体のクロンバックαは、0.73、下位尺度のクロンバックαは、0.67~0.81であった。: : 6.療養生活開始から終末期までのグリーフケア、臨終時のグリーフケア、看取り後のグリーフケアの実施における関連:    【療養生活開始から終末期までのグリーフケア尺度】、【臨終時のグリーフケア尺度】、【看取り後のグリーフケア尺度】の相関係数は、r=0.58~0.60(p<0.01)であり、有意な相関が見られた。: : 7.グリーフケアの実施と先行要因の関連: 先行要因である個人要因および環境要因が、グリーフケアの実施に関連しているかを見るため、階層的重回帰分析を実施した。: その結果、療養生活開始から終末期のグリーフケアの実施の先行要因は、訪問看護師歴が長く、死後の処置の訪問看護件数、看取り後の自宅訪問件数が多く、看取り後のグリーフケアの学習経験があるという個人要因、グリーフケアの業務としての位置づけがされている環境要因に有意な関連が見られた。: 臨終時のグリーフケアの実施の先行要因は、死後の処置の訪問看護件数が多く、看取り後のグリーフケアの学習経験があるという個人要因、グリーフケアの業務としての位置づけがされている環境要因に有意な関連が見られた。: 看取り後のグリーフケアの実施の先行要因は、看取り後の自宅訪問件数、看取り後のグリーフケアの学習経験があるという個人要因に有意な関連が見られた。: 8.グリーフケアの実施と家族介護者のアウトカムの関連:   グリーフケアの実施と家族介護者のアウトカムの関連を見るため、相関係数の算出、重回帰分析を実施した。その結果、家族の<ポジティブな感情の獲得および悲嘆の緩和>、<死別の影響による病気や死亡の予防>は、療養生活開始から終末期の家族ケア、看取り後の家族ケアに有意な関連が見られた。<社会的役割の拡大>は、看取り後の家族ケアに、有意な関連が見られた。: : 9.グリーフケアの実施と看護師のアウトカムの関連: グリーフケアの実施と看護師のアウトカムの関連を見るため、相関係数の算出、重回帰分析を実施した。その結果、療養生活開始から終末期までのグリーフケア、臨終時のグリーフケア、看取り後のグリーフケアのすべての実施が、<看護師の学びの機会の獲得>、<訪問看護の自信>に関連することが示された。また、看取り後のグリーフケアの実施が、看護師の<ネガティブな心理的影響>に関連することが示された。: : Ⅷ.考察: 本結果から、療養生活開始から終末期までのグリーフケア、臨終時のグリーフケア、看取り後のグリーフケアの継続の重要性が示された。訪問看護師が行うグリーフケアは、患者の生前から関わっている看護師が、臨終時のグリーフケア、看取り後のグリーフケアを行い、継続的に関わることになる。その継続的支援により、看護師は、看取りの経験を家族と共有し、家族との人間関係を築き、グリーフケアとして、共感性の高い心理的ケアや適切な社会的支援を提供できる可能性がある。: また、療養生活開始から終末期までのグリーフケアは、看取り後の家族の精神的健康に影響を及ぼすと考えられた。看取り後のグリーフケアにおいては、死別の影響による心理的回復だけに目を向けるのでなく、家族が自分自身の力で、看取り後の生活の再構築ができるように社会的支援をしていくことが重要である。生活の再構築のための心理社会的側面の支援により、看取り後の家族は、ポジティブな感情を獲得し、悲嘆を緩和させ、社会的役割を拡大していくと考えられる。しかし一方で、家族の悲嘆の回復過程は長期に及ぶこともあり、訪問看護師のグリーフケアだけでは限界が生じるケースも考えられ、地域におけるグリーフケアシステムの構築が重要な課題と言えよう。: 看護師は、グリーフケアの実施を通して、自分の価値観が変わるような影響を受け、学びの機会を得ていると考えられた。しかし、看護師は、グリーフケアの実施からネガティブな心理的影響も受けており、看護師がそれを乗り越えて、訪問看護への自信を獲得していくことができるように、管理者やチームが看護師個人をサポートしていくことが重要である。訪問看護への自信を獲得することができれば、看護師のやりがいや仕事の継続につながっていくのではないかと考えられる。: さらに、看取り後のグリーフケアの学習経験があるという個人要因が、グリーフケアの実施に関連していたことから、効果的な学習をすれば、訪問看護師が行うグリーフケアの質が向上すると考えられた。ゆえに、グリーフケアの方法論の確立、学習体系の整備は重要な課題であると言える。また、グリーフケアを行うことができる訪問看護ステーションの体制の整備が今後の重要な課題である。: : Ⅸ.結論: 看護師が行うグリーフケアは、3つの時期に分かれたケアであり、療養生活開始から終末期までのグリーフケア、臨終時のグリーフケア、看取り後のグリーフケアが継続的に実施されることで、ケアの実施が相互に高まっていることが示された。療養生活開始から終末期までのグリーフケアは、<死の受容の促進および看取りの体制の説明>、<家族の意向を尊重した介護の継続の支援>、<家族の思いへの共感>の3因子、臨終時のグリーフケアは1因子、看取り後のグリーフケアは、<家族の看取りの経験の共有と支持>、<生活の再構築のための心理社会的側面の支援>、<社会活動の再開状況の把握>の3因子から構成された。 : グリーフケアの家族介護者のアウトカムは、<ポジティブな感情の獲得および悲嘆の緩和>、<社会的役割の拡大>、<グリーフケアのネガティブな影響>、<死別の影響による病気や死亡の予防>の4因子であることが示された。看取り後のグリーフケアとして、生活の再構築のための心理社会的側面の支援により、看取り後の家族は、ポジティブな感情を獲得し、悲嘆が和らぎ、社会的役割を拡大させる可能性があると考えられた。: グリーフケアの実施による看護師のアウトカムは、〈学びの機会の獲得〉、〈ネガティブな心理的影響〉、〈訪問看護への自信〉、〈職場の信頼関係の深まり〉の4因子であることが示された。また、一方で、看取り後のグリーフケアの実施と看護師のアウトカムである<ネガティブな心理的影響>との関連が示された。そのため、グリーフケアの提供に際し、ケアを行う看護師のネガティブな心理的影響に対して、サポートが受けられるような環境の整備が重要であると考えられた。: 療養生活開始から終末期までのグリーフケア、臨終時のグリーフケア、看取り後のグリーフケアの実施は、看取り後のグリーフケアの学習経験があるという個人要因に関連が見られたことから、効果的なグリーフケアの学習をすれば、グリーフケアの実施が高まることが示され、グリーフケアの学習内容および方法の体系化が、今後の重要な課題であると考えられた。
学位名
学位名 博士(看護学)
学位授与機関
学位授与機関名 聖路加看護大学
学位授与年度
内容記述 2008
学位授与年月日
学位授与年月日 2009-03
学位授与番号
学位授与番号 32633甲第64号
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