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  1. 学位論文
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  2. 看護学研究科
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  3. 博士論文

母乳ケアの質の保証に関する基礎的研究: ケアの受け手の認識にもとづく質の評価

http://hdl.handle.net/10285/1285
http://hdl.handle.net/10285/1285
3471a166-ce3b-4e02-9786-adc59f030977
Item type 学位論文 / Thesis or Dissertation(1)
公開日 2008-01-23
タイトル
タイトル 母乳ケアの質の保証に関する基礎的研究: ケアの受け手の認識にもとづく質の評価
タイトル
タイトル A Foundational Study for Quality Assurance of Breast Feeding Care. An Attempt at Quality Assessment Based on the Care Recipients Perception.
言語
言語 jpn
キーワード
主題 母乳ケア
キーワード
主題 質の保証
キーワード
主題 ケアの受け手
キーワード
主題 測定用具の作成
キーワード
主題 階層的重回帰分析
キーワード
主題 質の評価
資源タイプ
資源タイプ thesis
アクセス権
アクセス権 metadata only access
著者 野口, 眞弓

× 野口, 眞弓

野口, 眞弓

ja-Kana ノグチ, マユミ

Search repository
Noguchi, Mayumi

× Noguchi, Mayumi

en Noguchi, Mayumi

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抄録
内容記述タイプ Abstract
内容記述 研究の背景  日本の多くの女性は、子どもが生まれたら母乳で育てようと考えている。しかし、母乳栄養率は出産後1か月で44.1%、出産後3か月で37.5%と減少し、逆に人口栄養率はこの間に13.1%から33.1%へ著しい増加を示す。母乳哺育を行う意志と十分な知識があっても母乳を継続することは容易でない。母乳哺育を再評価する社会的な機運の中で、このような失敗は母親の気持ちを深く傷つける。母乳哺育を行う母親は多くの支援を必要としており、かつては母乳哺育を行う母親により添い世話をする女性すなわちドゥーラが世界各地に存在した。核家族化、少子化、地域社会の支援の脆弱化などにより伝統的なドゥーラが失われた今では、助産婦がその役割の多くを果たすことを期待されている。 研究目的  母乳ケアを提供する助産婦がどのようにすればドゥーラのような役割を果たし得るかを知るためには、母乳ケアを、その効果から検討するだけでなく、ケア過程そのものがケアの受け手にどのように認識されているかという観点から検討することが必要である。そこで本研究では、ケア過程を受け手の認識(ケア過程評価)として測定し、1)これにもとづいて、受け手から見た母乳ケアの様相を明らかにし、さらに、2)このケア過程評価とケア結果、およびこれらとの関連が考えられる先行要因を含む概念枠組を提案し、3)その枠組にもとづいて、ケア過程評価とケア結果の関連、先行要因とケア過程評価の関連を明らかにすることを目的とした。 研究方法  母乳ケアを記述するため、予備研究ではケア提供者の視点から帰納的方法を用い、本研究ではその結果にもとづいて母乳ケアの受け手の視点から演繹的方法を用いた。予備研究では、病院および助産所で助産婦が提供した母乳ケアの参加観察データを内容分析して、母乳ケア過程を構成する3つのカテゴリーを見出した。本研究では、これらのカテゴリーにもとづいて作成した質問紙によって母乳ケアの受け手のケア過程評価を測定し、統計的方法によってケアの受け手から見た母乳ケアの様相を明らかにするとともに、ケア過程評価と先行要因およびケア結果との関連を分析した。  対象は病院および助産所で出産した褥婦とし、79~112項目の質問紙を用いて、出産0~1日(時点1)、5~7日(時点2)、1か月(時点3)の3時点で縦断的調査を行った。調査用紙は、時点1と2では542名、時点3では384名に配布した。測定は、ケアの先行要因としては、出産体験(本研究)(時点1)、一般性セルフ・エフィカシー(坂野ら)(時点1および3)、授乳体験(時点1)について行い、ケア過程の測定は、ケアの受け手の母乳ケア過程評価(本研究)(時点2および3)によった。ケア結果については、助産婦に対する信頼(岡谷)(時点1、2、3)、哺乳(母乳および人工乳哺育)のセルフ・エフィカシー(本研究)(時点1、2、3)、母乳栄養状態(時点2、3)と授乳満足度(時点2、3)を測定した。なお、時点1で測定した助産婦に対する信頼および哺乳のセルフ・エフィカシーは、その後の同種の測定に対する基準値としたほか、先行要因としても用いた。主要な測定尺度については、信頼性と妥当性の検討を行った。得られたデータを、因子分析、単純相関、編相関、階層的重回帰分析などの手法により分析した。 結果 1.各調査時点の有効回答数および回収率は、時点1が449(82.8%)、時点2が418(77.1%)、時点3が336(87.5%)であった。 2.ケアの受け手の母乳ケア過程評価には、第1因子「気楽にして優しい後押し」、第2因子「当たり前の心配り」、第3因子「手を添えた直接援助」の3因子が認められ、その累積寄与率は41.1%であった。 3.母乳ケア過程評価の3因子はいずれもケア結果に寄与していたが、そのうちでも第1因子「気楽にして優しい後押し」および第2因子「当たり前の心配り」が多くのケア結果と関連していた。時点2でのケア過程評価は、信頼の増加、母乳哺育のセルフ・エフィカシーの増加、母乳栄養状態、授乳満足度と関連していた。 4.ケア結果の現れ方は授乳経験の有無により異なっていた。時点2、3とも、授乳経験がある場合にはケア過程評価が高いと母乳栄養状態が良好で授乳満足度が高くて母乳哺育のセルフ・エフィカシーの増加も著しく、一方、授乳経験がない場合には助産婦への信頼の増加との関連が強かった。 5.時点2でのケア過程評価、ケア結果とも先行要因と有意な相関を示した。特に、統制感の高い出産体験はケア評価を肯定的なものとし、さらに母乳栄養状態を良好にし授乳満足度を高める現象がみられ、また、前回の母乳栄養確立の経験は今回の母乳栄養状態を良好にし授乳満足度を高める現象がみられた。 6.重回帰分析の結果、1)過去の授乳経験および哺乳のセルフ・エフィカシー以外の先行要因は1つ以上のケア過程評価因子に影響を与えること、2)いずれの先行要因も1つ以上のケア結果に影響を与えること、さらに、3)いずれのケア過程評価も1つ以上のケア結果に影響を与え、特に第1因子および第2因子は大部分のケア結果に影響を与えることが明らかとなり、概念枠組の妥当性が支持された。 7.本研究の概念モデルを構成する変数間の関連性は、ケア提供の場を越えて共通であった。しかし、母乳ケア過程の各因子の平均得点についてはケア提供の場による特徴が認められ、第1因子「気楽にして優しい後押し」と第2因子「当たり前の心配り」では助産所の得点が病院の得点より有意に高く、一方、第3因子「手を添えた直接援助」では病院の得点が助産所の得点より有意に高かった。 結論  以上の結果から、本研究の概念枠組は母乳ケアの質を評価するために有用であることが示された。この概念枠組みを用いた分析により、母乳ケア過程における「気楽にして優しい後押し」や「当たり前の心配り」が、助産婦への信頼の増加、良好な母乳栄養状態、高い授乳満足度というケア結果をもたらすことが示され、母親の気持ちをサポートすることの重要性が明らかになった。特に、母親を「気楽にして優しく後押しをする」ことは、多くの面で母乳ケア結果を高めるので、この因子を構成する項目、すなわち、母親の気持ちを受け入れ、気負いすぎる母親の力を抜かせ、赤ちゃんや母親をほめることなどに重点をおくことは、母乳ケアの質の改善に大いに役立つものと期待できる。
学位名
学位名 博士(看護学)
学位授与機関
学位授与機関名 聖路加看護大学
学位授与年度
内容記述 1998
学位授与年月日
学位授与年月日 1999-03-10
学位授与番号
学位授与番号 32633甲第16号
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Ver.1 2023-05-15 12:43:32.364932
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